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取り組み紹介

SDGs事業

皮剥き間伐材を使用した特別オーダー品「木のこころ」製作

お客様より、特別なオーダーをいただき、通常製品では茨城県常陸太田市で材木用に65年以上育成され伐採した木材で製作するところを、皮剥き間伐した木材でつくりたいとのご希望を賜り、製作を開始しました。

皮剥きし、立ち枯れさせた木材を伐採する

皮剥きの実施から3年の月日を経て、効率・採算といった価値観だけではなく、多くの年月と人の手をかけた間伐材で、キットガレージ「木のこころ」を手掛けられることを、非常に誇らしく、大切に取り組んでおります。

間伐材の製材

一般の人でも山の手入れを実践できる手法として注目される皮剥き間伐

皮剥き間伐とは、杉・檜の針葉樹の人工林において、木の皮が剥きやすい期間に、皮を剥き、立ち枯れさせて、木を間引くことで、木に適切な太陽光をあて、健康な樹木を育てることで健康な森林に手入れする手法のことです。

皮剥き間伐の皮剥き実施 <お客様提供>

木材として育てるための人工林では、針葉樹が真っ直ぐ育成するように、苗木の状態では密集させた状態で植樹します。
多くの木や植物が健康に育つためには、太陽の光を浴びることが不可欠です。
林業として手入れが継続されている山林は、適度なタイミングで下草刈りや枝打ち・間伐が行われ、健康な木の育成が行われます。

林業における課題

材木になる木の植林から収穫までは、杉で最低65年の年月が必要です。
そのため、世の中の状況が変化することで、林業が衰退し、手入れが行われることなく放置されてしまった山林が多く出現することになります。
間伐が必要なところを放置され、太陽光を十分に浴びることの出来なかった育成状況の悪い弱い木の状態で荒れ放題になり、大雨が降れば、土砂崩れを起こし、木が流れを堰き止めることで、川の氾濫を引き起こすなど、大きな影響を及ぼすこともあります。

林業が衰退したのは、林業では生計が立てることが難しいという現状があるためです。
林業は、厳しい自然環境の中、斜面での危険な作業が伴います。
機械化も進んでいますが、日本の山では重機の侵入のための道が、山の環境を壊してしまう可能性もあります。
様々な困難に直面する中で、山の荒廃が進んでいます。

また、木材は石油由来の素材などと比べ、水分や温度、太陽光による変質が起こりやすく、手入れが欠かせません。
身近に存在している木製品の殆どは、化学薬品によって変質を抑える加工がなされています。
そのため、使用している期間中に徐々にその薬品が人体に影響を与えたり、燃やすことで有害物質が発生するなどの影響が起こるなどしています。

間伐材は、本来は材木として使うことのない木です。
とは言っても、何十年もの年月を経た木です。
皮剥き間伐では、1年半以上の立ち枯れの期間を要します。
製材の際には、木材を切り出すことのできる分量が少なく、作業工程が多くなります。

木材利用の課題と可能性

しかも、木には個性があり、木目のばらつき、湿気による変形、日光による変質などが起こります。
効率・採算を考えると、手を出すことの難しい材料です。

ですが、適切な育成、製材、加工、手入れを行う木製品は、世代を超えて、何百年も使用できる品となります。

正倉院の杉の木箱が、悠久の時を経て財宝の姿を現在に伝えるように、湿気を吸収する性質が、空調の役割をになってくれます。
杉の香りは、防虫・防カビ・殺菌作用、リラックス効果があるという研究結果もあります。

地球の環境のことを考え、昔から伝わる技術を受け継ぎながら、新しい価値観を交えて、人の幸せを叶える製品をお届けすることができるよう邁進して参ります。

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